1日に日本酒2.5合以上飲む人は休肝日を週に3回以上取りましょう。

休肝日を作る

お酒は日常的に毎日飲んでいる方もいますが、休肝日を取ったほうが健康に良いという話はお酒を飲んでいる人であれば誰もが聞いたことのある有名な話です。
最近では、休肝日に関する研究結果が続々と発表させて、徐々に正しい休肝日の取り方が研究されてきました。

 

 

休肝日は量を飲む人だけ必要

 

毎日お酒を飲んでいると、肝臓の負担が蓄積されると言われています。
しかし、1日の摂取量が日本酒1合程度の量であれば、死亡率はお酒を飲まないよりも0.6%ほど下がるデータが発表されました。(金沢医科大学病院肝胆膵内科の堤幹宏教授の学会発表資料より)
一日の摂取量が日本酒2.5合相当を超えると一気に死亡率が高まるため、休肝日が必要になります。
お酒を飲んで顔が赤くなる人とならない人の違い

 

日本酒1合とは

 

ビール瓶1本、生ビール中ジョッキ1杯ちょっと、
ワイン 4分の1本
焼酎0.5合
ウイスキーダブル1杯
ブランデーダブル1杯

 

たとえば、毎日寝る前に缶ビールや缶チューハイ1本飲む程度であれば、休肝日を取らなくても健康被害はありません。

 

 

休肝日はどのくらい必要か?

休肝日でお酒を控えてる人

 

1日に日本酒2.5合以上飲む人の場合は休肝日を週に3回以上取ると飛躍的に死亡率が下がると言われています。
週1~2日でも効果を実感できますが、より高い効果は週3日以上です。

 

適切な休肝日の取り方は、1日にお酒を飲む量と、飲む人のお酒の強さ(肝臓の分解能力)によって異なります。
たとえば、お酒にあまり強くない人が忘年会シーズンで飲み会が続いた場合は、飲み会以外の日はお酒を飲むことを控え、週に4日以上の飲み会が入らないようなスケジュールにするとよいでしょう。

 

毎日家で晩酌するなど、少量の飲酒を繰り返している人は、自分の体調と相談しながら休肝日を取るようにしましょう。
従来は休肝日は週2回が理想と言われていましたが、デンマークのコペンハーゲン大学病院による5万人を対象にした研究データによると週に3~5日の休肝日を取った方が死亡率が下がることがわかりました。

 

 

深酒がもっとも危険

 

休肝日を取れば、ほかの日はどれだけ飲んでもいいワケではありません。
同じアルコール摂取量でも、毎日日本酒2合未満を目安に少しずつお酒を飲むよりも、週に1日多量を飲んだ方が死亡率や肝疾患を発症するリスクが高いです。
深酒になる量は人それぞれですが、2日酔いになったり酔いが回ったと実感するような量の飲酒は控え、飲みすぎた日があれば多めに休肝日を取るようにしましょう。

 

つまり、お酒はほどほどに嗜むといった心構えを持っていれば、飲みすぎによる健康被害のリスクは低く抑えられます。